• 本屋のあかり
執筆者:続木あかり
2021.06.06

「本屋のあかり」紹介本 『がんばれヘンリーくん』

『がんばれヘンリーくん』 ベバリイ・クリアリー作 松岡享子 訳 ルイス・ダーリング 絵 学研 1200円

この本の内容はというと、「ヘンリーくんは小学3年生。どこにでもいる、ごく普通の男の子です。ある日、街角で痩せこけた犬を拾い、アバラーと名付け、こっそりバスに乗せて家まで連れて帰ろうとしましたが、バスの中で犬が暴れ出して大騒ぎに・・・。それ以来、ヘンリーくんのまわりでは、次々とゆかいな事件がおこります。」というお話です。

この本は、読み物ですが結構文字が大きくて、とても読みやすい文章で書かれています。小学校3年生の男の子が主人公なのでそのくらいの年齢の子どもが一人読みするのにぴったりだと思います。50年以上前のアメリカの小学生の物語ですが今も昔も子ども達の遊びや行動ってそんなに変わらないと思います。ぜひ、あまり長いお話しを読むのが得意ではない男の子に読んでもらいたい本です。苦手意識を克服するために最後まで読み切った。という体験を味わってもらいたいです。
私も、小学5~6年生の時にこの本を読んだ、と思いますたしか。読み終えた!と言う記憶はあるのですが、内容は完璧に忘れていました。昔から犬が大好きだったので、この表紙に犬の絵が描かれていたので、飛びついたのだと思います。
今回、またじっくりと読み直してみたところ、やっぱり面白かったです。特に、ドキドキしたところはやっぱり犬の関係したところで、ヘンリーくんと犬のアバラーが様々な体験を共にしたことで絆ができ良い関係になってきたところで最後に、こんなことが起こってしまったのです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(本をちょい読み)

この後、どちらのうちの犬になるのかを、この犬自身に決めてもらおう!ということになり、同じ感覚に離れたヘンリーと男の子の間に犬が立ち、双方から「アバラー、こっちへ来い!」「クルー、こっちだ!」と呼びかけ合うのでした。
さぁ、どうなったと思います。自分の方に来なかったらどうしましょ~。結末は、読んでみてください。

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本屋のあかり(Akari Tsuzuki)
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