• 本屋のあかり
執筆者:続木あかり
2021.09.06

「本屋のあかり」紹介本 『「ない仕事」の作り方』

267 『「ない仕事」の作り方』 みうらじゅん 文春文庫 660円

この頃、大型の本屋さんに入ると思うのですが、いわゆるビジネス書とか自己啓発系の本って出入り口の近くにドーンってたくさん平置きしてありますよね。見るたびにどんどん増えていってる感じがします。私は、そもそもアレを本と呼んでいいのだろうか?とモヤモヤしてしまいます。「僕、本好きなんです。結構読みますよ!」なんて言ってる人の本棚がこの手の本やマンガでいっぱいなのを見てしまうと、すっごく残念な気持ちになります。そして、この人とは一生友達になれないなと思ってしまいます。
なんか今、あんまり関係ないこと言ってますが、要は変なビジネス書を読むのなら私はこの本を強くお勧めいたします。
だって、絶対私は、どんな大手の有名企業で働くことよリも、0から自分で仕事を創り出して働く方がずっとかっこいいし凄いことだと思うのです。
まさに、この本ではそんな仕事の作り方が書かれています。しかもとっても読みやすい。でもとってもタメになりますよ。とりあえず、まえがきを読んでみます。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

どうですか? ここで重要なことは、彼は何かを成し遂げる時に、全てを一人でやらなければいけない、とは言っていません。私が本当にそうだよな、と激しく共感するのはここのポイントです。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「人には限界があるので、全てを一人でやろうとせずにテームでやり遂げるべし。得意なことを持ち寄って最終的に面白いものが完成すれば良し!!」・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ホントそうですよね。みんなで得意なことを楽しくやっていたら、あら不思議、できちゃった!って感じが良いんですよね。

また、ここで言う仕事とは、昨今流行りの起業とも少し違う気がするんですよね。私は自分の母親をとても尊敬しているのですが彼女はこれまで、働きながら私たち双子を育てるために、当時ほとんど普及していなかった学童を子供の通う小学校に作りましたし、子育て中の母親も社会との接点を持てる場しかもボランティアではなく少ないけれどお金の支払われる場を作るためにNPOの団体を作りました。コレって凄いことなんじゃないかな?って思います。
みうらじゅんさんも母はもう歳をとりましたが、これからの世の中ってこういう人たちが生き残っていくんじゃないのかなって、自分のことを完全に棚にあげたまま考えてしまいました。

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本屋のあかり(Akari Tsuzuki)
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毎週月曜日の9:30から15分間。木曜日の14:00と土曜日の17:00に再放送があります。

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