「本屋のあかり」紹介本 『100万回死んだねこ 覚え違いタイトル集』
287 『100万回死んだねこ 覚え違いタイトル集』 福井県立図書館 講談社 1320円
この本は、もともと福井県立図書館の職員さんの間で、利用者から「どんな相談があって、どう対応したか?」という事例を共有すべくExcelファイルで記録していたのですが、15年前に「もっと、レファレンスサービスを向上させねば!」という館長の言葉で何か良いものがあるかと探していてそれを見つけ、ホームページ上に公開したところ大変反響があったという事です。
とうわけで、そこから厳選された事例が一冊の本にまとまったということです。確かに思わず笑ってしまいでも、「あっ、私もお客さんからそう聞かれたことあるある!」なんて思い出す本もありました。1ページごとに答えを考えながらクイズのように楽しめる本でした。
いかがでしたか?
実はこの本、ホントは至って真面目な本でして、図書館について詳しく教えてくれるとても良い本なのです。
ではここで、図書館の重要な仕事「レファレンス」についてわかりやすく説明してくれているところがあるので、読んでみます。・・・・・・・
インターネットだけで一人で検索して答えを出すというだけではなく、このレファレンスサービスを使っていろんな方面から本や資料を探してもらって読んでみることで思わぬ発見ができたり、より深く考えることができますね。
そして、そもそも図書館とは、の部分を最後に聞いてください。・・・・・・・・・・・・・・・
私も、お店のお客さまに「自分の子どもが、せっかく買ってあげた絵本を気に入ってくれるかわからない」とか「どんな本か内容が見てみたいんだけど取り寄せしてもらったら買わないといけないんでしょ?」なんて聞かれた場合に、「それなら図書館に行って探してみたらどうですか?」と答えます。そのための図書館だとも思います。あと、ひとつ言いたいのは「色々読んでみたうえで、本当に気に入ったら、その本はぜひ買ってください。それがその本を書いた人にも作った人にも本屋のためにもなるんです。」ということですかね。
本屋のあかり(Akari Tsuzuki)
みなさん、こんにちは。絵本と童話本の家 續木あかりです。
この番組は、毎回私が気になった絵本から読み物まで、内容を読んだりしながらご紹介していきます。そして、オススメの一曲も。お気軽に聞いていただけたら嬉しいです。
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