「本屋のあかり」紹介本『みんなで映画をつくってます』
『みんなで映画をつくってます』佐津川愛美 高崎映画祭 2,000円

もう何年も前に、お友達から「佐津川愛美っていう女優さんのインスタおもしろいですよ。映画大好きみたいで、たくさん映画館に見に行っていて感想を書いているのが読み応えあっていい感じなんです。」って教えてもらって私もよく見てました。でもこの方、私より10歳ほど若くて、映画に出演し始めたのもちょうど私が日本映画あんまり観なくなってきたタイミングだったので、正直言ってよく知らないんだけど、今年の高崎映画祭に観に行った時に、パンフレット売り場でこの本をみつけ「おー、これまたおもしろそうな本を作ったねー。しかもあの女優さんが?よし買おう!!」と思った次第です。最近の女優さんは、ただ可愛いだけじゃダメですね。知性を持っていて、いろんなことに興味があってそれを言語化できる人が勝ちだな!と思いました。
この本、ただの映画好きのための映画関連本ではありませんよ。立派なお仕事本ですよ!!「将来、どんな仕事しようかな」なんて悩んでる中高生にオススメしたい本です。どっからでも、仕事って広がっていくんだな。と思える素晴らしい本だと思いました。もちろん、映画が大好きで大好きでなんとしてでもこの仕事をやりたいんだ!と飛び込んで頑張っている人も出てきますが、誘われたからとかなんとなくとかの人もたくさんいます。でも、きっと何か一つのことをゼロから、その場にはいないけれどみんな一緒に作り上げて形になった時、大袈裟かもしれないけど、生きてる実感が湧くんだろうなって読んでて思いました。じゃなきゃやってらんないよな、こんな大変そうなこと。
最後に私が言いたいのは、映画はできたら終わり、ということではなくむしろそこからが始まりで、結局誰かに観てもらわなければ意味無し!だと思うんです。そこで、宣伝が必要になるのですが、この本には「宣伝」と「映画祭・映画館」と項目が分かれて書かれていて、高崎映画祭のしおさんも当然載っていたのですが、私に言わせればですよ、シネマテークたかさきおよび高崎映画祭はですね、それら全てを兼ね備えていてなんなら最近は「配給」も兼ねてないですか?違ったっけ?ともかく、映画をお客様に観てもらうために、撮影場所を探したり、あの手この手でPRして、監督とか呼んできて舞台挨拶で司会進行して、いやほんと凄いっすよ!!
本屋のあかり(Akari Tsuzuki)
みなさん、こんにちは。絵本と童話本の家 續木あかりです。
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