本屋のあかり紹介本『その本は』
『その本は』 又吉直樹 ヨシタケシンスケ ポプラ社 1650円
この本は、7月に出たばかりの新刊です。ヨシタケシンスケさんと又吉直樹さんの共著という、願ったり叶ったりな嬉しい本です。絶対にこのお二人合うんじゃないかと思っていたんですよね~、なんだか思考がそもそもおんなじ感じだしひとつのお題をずっと考え続けることができるという特殊能力も同じだな!と思ってました。2年くらい打ち合わせを重ねたということなんですが、最初は又吉さんの文章にヨシタケさんが絵をつけていくなんてことも考えていたようですが、結果的には「その本は」というお題に沿ってそれぞれが作品を作って持ち寄るということになったそうです。又吉さんはこう言っていました。「漫画家とか絵本作家って表現の最強ですよね。面白いお話を書くことができて、その上、それにぴったりな絵も描くことができるなんて。説得力がありますもんね。ヨシタケさんなんてまさにそういう人だから、こちらも対抗して良いものを作らなきゃ!となりました。」そしてこんなことも言ってました。「僕、友達や飲み屋で知り合った人なんかによく「オススメの本教えてください!」って聞かれるんだけど、すごく返答に困るんですよね。あんまり長い本とか読むの苦手そうな人には、短くても読後の満足感があれば、本との信頼関係が築けてその後の読書につながるかなと思って、星新一さんの短編なんかを紹介してみたりしていたんだけど、これからはもう困りません。今後はこの『その本は』をオススメします。読書の入り口にぴったりです。ってPRしてました。加えて、この本でヨシタケさんが描く又吉直樹の似顔絵がなんだかもうそっくりすぎて笑うに笑えません。
なんだかいろんなお話を混ぜたような始まり方なのですが、こうして交互に13夜、お話が語られていくのです。クスッと笑えるお話から、シリアスで感動的なお話まで様々です。
本屋のあかり(Akari Tsuzuki)
みなさん、こんにちは。絵本と童話本の家 續木あかりです。
この番組は、毎回私が気になった絵本から読み物まで、内容を読んだりしながらご紹介していきます。そして、オススメの一曲も。お気軽に聞いていただけたら嬉しいです。
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