• 本屋のあかり
執筆者:続木あかり
2023.02.17

「本屋のあかり」紹介本『世界と私のA to Z 』

『世界と私のA to Z 』竹田ダニエル 講談社 1650円

この本は、私の大好きなアーティストSIRUPがファンクラブのサイトで最近読んだ本は?との質問に「もちろん『世界と私のA to Z』だよ。僕の名前も出ているからぜひ読んでみて!」って書いていたので「それは読まねば!!」と思い読んでみました。どこにでてくるのか?とドキドキして読んでみたら最後の最後、「おわりに」にやっとでてきました。でも、まぁ、ホントに今私が知りたいこと感じていたこと考えていたことが全て書いてありました。

私が思うに、これは単にZ世代の人に限らずやはり「価値観」の問題なのでは?だって私この「Z世代的価値観」に深く同意するし、なんだか私が違和感を感じていたことに対してずいぶん素直にダイレクトに反応してていいな!と思いました。
デジタルネイティブ世代の彼らは、手軽に知りたい情報にアクセスできるし、それを簡単に発信することもできます。だから、絶望的なこの不況や先の見えない未来に対してより深く知り、思考していくうちに独自の生き方を身につけて生き延びようとしているのかなと思いました。でもその反面、考えることが面倒な人はわかりやすいかたちで自身のメンターをみつけその人に依存してしまうという傾向もあるのかなと思いました。だから重要なのは、相手へのリスペクトを忘れず、そして考えることをやめないということかな?と思いました。
著者の竹田ダニエルさんは、1997年生まれでカリフォルニア州出身・在住で、現在は理系の研究所で働く傍ら、日本と海外のアーティストを繋げるエージェントとしても活躍しているのだそうです。そのお仕事のひとつで、SIRUPとも仲良くしてるのですね。どおりで彼が、コロナ禍くらいからメンタルヘルス大事!とか社会問題について積極的に発言したりするようになったのです。確実にダニエルさんの影響が見受けられますね。

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本屋のあかり(Akari Tsuzuki)
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この番組は、毎回私が気になった絵本から読み物まで、内容を読んだりしながらご紹介していきます。そして、オススメの一曲も。お気軽に聞いていただけたら嬉しいです。
毎週月曜日の9:30から15分間。木曜日の14:00と土曜日の17:00に再放送があります。

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