• 本屋のあかり
執筆者:続木あかり
2025.08.07

「本屋のあかり」紹介本『絵本とは何か』

『絵本とは何か 起源から表現の可能性まで』松本猛 岩波書店 2,750円

この本は、文字通り「絵本とは何か?」について、その歴史から定義、種類、可能性など、さまざまな角度から探り教えてくれる本です。書いたのは、母であるいわさきちひろの没後三年目の1977年にいわさきちひろ美術館という世界で初めての絵本の専門美術館を設立した、松本猛さんです。絵本についてのいろんなことが学べて私にとってはとても勉強になりました。全く知識もなく、一般企業に就職することは無理であろうと判断し、実家に帰ってきてなんとなく継いでしまったこの仕事。こんなにも深い世界だったとは。時々、「雇ってください!」とか「本屋さんを自分でやりたいんですけどアドバイスください!」とか言われて「家族で細々とやっているので、とても人を雇えません。」とか「いやいや、全然儲からないし、将来性もない仕事だからやめた方が良いって!」って返していた自分が情けない!なーんて思ってしまうくらい熱い本でした。
まずは、絵本が子どもの本といわれるようになったのはいつから?そしてたくさんの絵本を紹介しながら微に入り細に入り、絵本とは?について教えてくれまして、最後に絵本の未来のために・・・、という熱い言葉たちで終わります。
とっても勉強になる本でした。

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本屋のあかり(Akari Tsuzuki)
みなさん、こんにちは。絵本と童話本の家 續木あかりです。
この番組は、毎回私が気になった絵本から読み物まで、内容を読んだりしながらご紹介していきます。そして、オススメの一曲も。お気軽に聞いていただけたら嬉しいです。
毎週月曜日の9:30から15分間。木曜日の14:00と土曜日の17:00に再放送があります。

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