• 本屋のあかり
執筆者:続木あかり
2026.03.24

「本屋のあかり」紹介本『おーい、こちら灯台』

『おーい、こちら灯台』ソフィー・ブラッコールさく 山口文生やく 評論社 1,600円

この絵本は、海に浮かぶ灯台を守ることを仕事としていた灯台守りのお話です。私、2019年に「ライトハウス」という灯台守りの映画を観たことがありまして、もうそれは悲惨な男二人の話でして、妄想・幻想に取り憑かれ、最後にはお互いを殺し合う様子を名優のウィレム・デフォーとロバート・パティンソンが嬉々として演じているという胸くそ白黒映画だったため、どうしても灯台守りには良い印象がなかったのですが、この絵本を読んで「灯台守りってなんて素敵なお仕事だったのでしょう!!」と記憶を塗り替えることができたことが一番の収穫でした。なんとこの絵本、2019年にコールデコット賞を受賞しているそうで、同じ題材でもこんなに違って描けるんだーって感心しました。灯台の内部を鮮明に描いた細かな絵もとても素敵です。内容は、そんなに特別なことではなく「ある日、小さな島のてっぺんに立つ灯台に新しい灯台守りがやってきて、ランプに油をつぎ、レンズを磨き、働きながら、奥さんを呼び寄せ、遭難した船員を助け、赤ちゃんが生まれ、やがて技術の発達でなにもかもが自動化されてこの仕事にも終わりが来ました。というお話です。最後に、著者のソフィー・ブラッコールさんが「灯台について」という文章を読むと、灯台守りについてたくさん知ることができました。

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本屋のあかり(Akari Tsuzuki)
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