• 本屋のあかり
執筆者:続木あかり
2021.07.03

「本屋のあかり」紹介本 『魔女の宅急便』

255 『魔女の宅急便』角野栄子 作 林明子 画 福音館書店 1,500円

私、ジブリ作品の「魔女の宅急便」は観ていたのですが、本は読んでいなかったのでこれはヤバいなと思い、読んでみました。
この本は6巻まであるシリーズなので、アニメを観たって方でもキキのその後を知ることができます。興味のある方はぜひ読んでみてはいかがでしょうか?
私が読んだ一巻めは、ほぼアニメ作品そのままって感じでした。だから、想像しやすく読みやすかったし、お話も爽やかなので読後感はすごくスッキリしました。
なかでも好きだったエピソードは、「キキ、お正月を運ぶ」です。
キキが、無事に独り立ちの先として選んだコリコの町で、お正月を迎えるまであと四時間となった頃。
町長さんがとんでもないことに気がついてしまうのです。もともとこの町では、新しい年を迎える12時ちょうどにお役所についている大時計がなると町の人たちは、マラソンをして町をぐるっと回るという恒例行事がありみんなそれを楽しみにしているのです。が、その大時計が止まっていたのです。すぐに時計屋さんに診てもらうと、歯車が一つ壊れているので交換すればいいとわかるのですが、時間が足りません。そこで、魔女の宅急便やさんのキキが呼ばれました。キキに、西の山を三つ越えた町の時計台から同じ歯車を盗んでこいというのです。すぐに戻せば大丈夫だから、言われて飛び出したキキですが・・・・・。
キキが大活躍して、無事にお正月が迎えられて良かった!というお話です。空を飛べるという魔法を実際の生活に役に立たせると、こんなこともできるのか〜。

なんだか読んでいても、あのアニメに出てくるキャラクターがそのまま喋り出しているような感覚になりました。
まぁ、それだけテンポも良くて読みやすいって事だとも思うのですが。

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本屋のあかり(Akari Tsuzuki)
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