「本屋のあかり」紹介本『それでも映画は「格差」を描く』
『それでも映画は「格差」を描く』 町山智浩 集英社インターナショナル新書 900円
みなさん、映画を見る時なにか、もしくは誰か、のオススメなどを参考にしますか?
私は、基本的には知っている好みの監督の作品や、好きな俳優が出演しているなどで観るか見ないかを決めたりするのですが、そうすると作品が偏るような気がして、いろんな人のおすすめ記事を読んだりするのですが中でも一番好きなのが町山智浩さんです。この方、ものすごい知識量で、お話も面白いのでラジオなどでおすすめされる作品はいつも全部見たくなってしまいます。いつもメモしてググって近場で見に行けるところを探します。あとこの方、お住まいがアメリカのカリフォルニア州バークレーなので外国映画を一足先に見ることができ、紹介してくれるのでとても参考になるんですよねー。
この本は、私の尊敬するケン・ローチ監督や是枝裕和監督などの作品の根底に流れる「格差」について書かれた本のです。この問題は、私の胸の中にも今モヤモヤと巣食っていて広がっている問題の一つです。・・・・・・・・・
と、まぁこんな感じで彼は次々と映画のタイトルを挙げて、その映画がどんな作品に影響を受けて出来、何を意味しているのか、何を言わんとしているのかを教えてくれるのです。そこに出てくる作品がまた、私が好きで観てきた作品ばかりなので、まぁなんというかとてもお勉強になります。
これまでも、時々ラジオで取り上げた作品も入っています。例えば「ノマドランド」や是枝裕和監督の作品など。あとは、格差と貧困の映画を論じるにあたって外すことはできないと書かれてあった、ベルギーのダルデンヌ兄弟の作品は、悔しいことに一つも観ていなかったので早急に観たいと思います。それから、「ジョーカー」は、私観たことをこれほど後悔した映画はなかったのですが、こんなに深い意味がこの映画にあったのだということを知ったので、観ておいてよかったなと思いました。取り上げられた作品もそんなにマニアックなものではなかったのもよかったです。
本屋のあかり(Akari Tsuzuki)
みなさん、こんにちは。絵本と童話本の家 續木あかりです。
この番組は、毎回私が気になった絵本から読み物まで、内容を読んだりしながらご紹介していきます。そして、オススメの一曲も。お気軽に聞いていただけたら嬉しいです。
毎週月曜日の9:30から15分間。木曜日の14:00と土曜日の17:00に再放送があります。