• 本屋のあかり
執筆者:続木あかり
2026.07.09

「本屋のあかり」紹介本『チーム・テスならだいじょうぶ』

『チーム・テスならだいじょうぶ』カービー・ラーソン&クイン・ワイアット作 杉田七重訳 すずき出版 1,870円

この本は、第72回青少年読書感想文全国コンクールの中学校の部課題図書です。要するに、今年の中学生の夏休みの宿題の一つになるであろう本だということです。昔はほとんどの子が提出していたような気がするのですが、今は書く子があまりいないとも聞きますけど。でも、こんなに早いうちから小中の図書館指導員さんはちゃんと用意して図書室に置いてくれています。この手の本は自分で買う必要は全くないとは思いますが、早めに図書館などをのぞいて手に取ってみるといいと思いますよ。直前だときっと奪い合いになるし、急いで読まないといけないし。ちょっと読んでみて合わないと思ったらやめればいいしね。私、文章を書くのって、文章を読むのと同じで、最初は訓練が必要な気がします。本読んだ感想なんか、言葉にするのだってすぐには出てこないし、急に長い文章だって書けるわけないし。でも、読んだ後、何日間か頭の中で整理して熟成させて、最初の書き出しをふっと思い付いたら、それ!!って真っ白な紙の上に解き放つと、だんだん溢れてきてなんだか手が止まらなくなってきたりするんですよね~。まぁ、でも自分でも予測していなかった方向に話が脱線してしまったりという事態にも陥るので、読み返してみてバッサリ削ることも多々ありますけどね。あとは、あらすじばかり長すぎるのもおもしろくないしよくないと思うのでその辺は適当に。要は、この本読んであなたはどう感じてどう考えたっていう心の内、胸の内、そこからの実践行動を書いたらいいんでしょ?それに適切な本を大人がわざわざ選んでくれてるに違いないのですから。
さてさて、この本のあらすじはというと、アメリカの女子中学生・テスは、転校先の学校で新しい友達を作ることと、おなかの中のナイフやヤマアラシを飼い慣らすことに毎日必死になっていますが、ひとつ誰にも負けないと思っている特技があります。それはお菓子作りです。結局これで、友達もできちゃうし、さらには「ジュニア・ベイクオフ西海岸大会」にも出場することになるのです。でも、哀しいかな、彼女は自分で作ったお菓子を食べることができません。ずっと騙し騙し過ごしていましたが、もう、何を食べてもおなかの中でナイフが暴れ、トイレにこもらなければならなくなってしまったのです。そして、ある日トイレの中で倒れ、病院に運ばれた彼女は、IBD(炎症性腸疾患)の中のクローン病だということがわかったのです。それでも、彼女は大会に出るために頑張るのですが・・・・というお話です。ここに出てくるクローン病、これが物語のキーになります。この本の作者である親子は、これが書きたかったのでした。

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本屋のあかり(Akari Tsuzuki)
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