• 本屋のあかり
執筆者:続木あかり
2022.07.21

「本屋のあかり」紹介本 『6Bの鉛筆で書く』

『6Bの鉛筆で書く』 五味太郎 ブロンズ新社  1760円

絵本作家・五味太郎さんの最新エッセイ集です。昔、「6Bの鉛筆で書く手紙かな」という句を詠んだ事があるそうで、手紙を書く時に本来ならばペンか何かで清書して出すのが礼節だけれど親しい間柄なのでとりあえず鉛筆書きのまま投函しました。そんな気楽な読み物です。という事だそうです。また、五味さんが世界を旅して撮りためた写真も48点収録されています。白黒写真で、人物が写っているものはほとんどなくて、ニューヨークの窓辺の水滴とかウルグアイの石畳とかアヴィニヨンの部屋の電球なんていうかっこいい写真ばかりです。
五味太郎さん自身もおしゃれでカッコいいですよね~。絵本界のレジェンドですよね。谷川俊太郎さんとかスズキコージさんとかもそうですけれど、歳を取っても自分の好き!を追求していて、達観しているようでいて、反骨精神も決して忘れていない。って感じで、生き方そのものが素敵ですよねー。だからやっぱりモテるんですよねー。2011年の時をつむぐ会絵本原画展で講演をお願いして、当日来られたときに、講演会が無事に終わって、帰り際に私の父が、他のだーれも聞きたくても聞けない質問をサラッと言ってしまったんです。「五味さん!今日一緒に来られた方は何番目の奥様ですか?」って。そしたら五味さん「4番目かなぁ。ふふふ。でももうこれでおしまいにするよ!」ですって!!ちょうどその時、ひとまわりほど歳の離れた編集者兼奥様はトイレから戻ってくるところでしたとさ。そんな彼は、今76歳。
最後に、さすが五味さん!と思うエッセイがあったので、一つ読んでみます。「こだわる」・・・・・・・・・・・

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本屋のあかり(Akari Tsuzuki)
みなさん、こんにちは。絵本と童話本の家 續木あかりです。
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毎週月曜日の9:30から15分間。木曜日の14:00と土曜日の17:00に再放送があります。

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