• 本屋のあかり
執筆者:続木あかり
2022.08.28

本屋のあかり紹介本 『生まれかわりのポオ』

315 『生まれかわりのポオ』 森絵都作 カシワイ絵 金の星社 1540円

ちょっと前にご紹介した本で「生まれかわり」をテーマにした本に私、なんか気持ち悪いって感想を持ってしまったのですがその感情、何でかな?って色々考えてみたのです。
全然関係ないんですけど、私「大切な人を守るためにやろう」とか「身近な大事な人のために我慢しようとか」って言葉大嫌いで「大切でも大事でもない人なんてこの世に居ねえよ!わざわざ言うな!」って毎回毎回聞くたびに心の中で毒づいてしまうんです。その、線を引いて囲っている感じが堪らなく嫌なんです。だから、きっとその人のためにだけとかってところが引っかかるんでしょうかね?単純に。大好きだったんだけど、生まれ変わって他の人と幸せになるのならそれはそれでいいじゃない!なんて思ったりして。そんなに縛りつけるなよー・・・・。
そんなこんなで今回は、可愛い可愛いペットの生まれかわり話です。「ポオはせなかにハートマークがあるネコ。ぼくとママとポオ。ぼくたちはいつもいっしょだった。でも、ぼくが九さいのとき、ポオが亡くなった。「ポオに会いたい」ぼくが思っていたのは、それだけ。「あんまりなくと、ポオがしんぱいして、天国へ行けなくなっちゃうよ」学校に行けなくなった三日目の朝、ママは仕事部屋にとじこもり、二時間後、出てきた。ママは新作のものがたりを読みはじめた・・・。

森絵都さんは、以前、殺処分される犬猫を保護する活動をされている団体などを取材されてノンフィクションを書かれたりされていたと思います。だから、こんなお話が生まれてきたのかなとも思いました。会話してわかり合うとかそういう関係ではないけれど通じ合っているような動物たちとの関係をこんなに素敵な言葉で説明してくれたら、何だか生きるの楽しくなるなと思いました。
最後に、お母さんがいくつかのお話をポオのために考え、読んでくれた後でポオがたどり着いた境地とは?

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本屋のあかり(Akari Tsuzuki)
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