『小山田圭吾の「いじめ」はいかにしてつくられたか』　片岡大右（だいすけ）　集英社新書　１０７８円

まず、コーネリアスこと小山田圭吾さんを大半の方が知らないとは思いますが、私の中ではもう青春なんです。高校生の頃から大好きだったんです。私が知った時にはもう解散してしまっていましたが、フリッパーズギターから始まり「オザケン、小山田くん」のお音楽を聴き、オリーブを読み、ロッキング・オン・ジャパンを読んでいたんです。大学生になってからはライブに通って、アニエスの長袖シャツ買って渋谷のHMVにわざわざ行ってCD買ってましたよ。だから、だからこそ今のこの状況が歯痒くて胸が痛いです。

私、高校生の時に体育館掃除当番で、はじの方の体育会系の先生達だけが使う休憩室のような部屋を開けた時、すごく不自然な机の並び方をしていたのを見て「なにコレ？」って思わず声に出してしまったんです。だって、何個かの机の塊にポツンと離れて一台だけ机があったんです。そしたら同級生が「あー、ウチの部の先生のだよ。あの先生いじめられてるみたい。」って言ったんです。私その時、悟ったんです。「先生同士でこんなことやってるんだもん、いじめなんてこの世から絶対に無くならないな！」って。