• 本屋のあかり
執筆者:続木あかり
2024.04.09

「本屋のあかり」紹介本『食べているのは生きものだ』

『食べているのは生きものだ』森枝卓士 文・写真 福音館書店 1430円

ここ数年、ずーっとモヤモヤしていることがあるのです。それはなんていうか簡単に説明できることではないんですが、私、本屋以外に妹といとことで作った合同会社でドイツ人と遊具作ってるんですけど、数年前から仲間の女の子がベジタリアンになってしまい、非常に困ったことになっているんです。
そんな時、出会ったのがこの写真絵本『食べているのは生きものだ』です。写真家の森枝卓士さんが世界各地へ行き体験した食文化を紹介してくれています。最初にその中からベジタリアンについて。「植物も殺さないということ」・・・・・・・・・・
先ほど私が肉を食べない子に困ったと言ったのは、私がその子が日本にいる間に食べる食事を用意しなければならないからです。普通にモリモリ食べる仲間たちとは違うものを毎日毎日用意することは、はっきり言って苦痛です。人間が動き、成長するために必須な栄養素がタンパク質ですよね?それが簡単に取れるのが肉と魚です。どうやら彼女は牛乳やチーズは食べるようでしたのでこれに豆腐を加えて欠かさず出すようにしていました。でもこれで良いのかわからなくなり、私は彼女に手紙を書きました。「これで良いのか?そして、あなたはドイツにいる時にはタンパク質をなにから摂取しているのか?」と。すると彼女からの返信は「私もあなたもとてもうまくやっていると思います。あなたの用意する食べ物はいつもとても美味しくて豊富です。私はもう肉や魚は食べません。私は、卵・牛乳・たくさんのチーズ・豆腐・豆・レンズ豆・その他多くの野菜を介してタンパク質を摂ります。」と書いてあったのです。うーん、でもここから1日に必要なタンパク質を取るのは結構大変なことなのでは?とも思ってしまいました。この本の中にもこんなことが書かれていました。「虫を食べるということ」・・・・・・・・・・・
先ほど言った、私がモヤモヤしているのは彼女が肉を食べなくなったというそのことではなく、なぜ食べなくなったのかということです。最近、特に欧米では流行っていますよねベジタリアン。動物が可哀想だからという理由以外にも牛や豚などをたくさん飼うことで地球環境に負荷をかけているからなど色々な理由があるようですが、なんだか食べないということでほんとに解決することなのだろうか?という疑問が拭えません。私も生きてる限りは地球に迷惑をかけずに死にたいとは常々思っていますけど。うーん、なんて考えてたら「あとがき」にこんなふうに書いてありました。・・・・・・・・・

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本屋のあかり(Akari Tsuzuki)
みなさん、こんにちは。絵本と童話本の家 續木あかりです。
この番組は、毎回私が気になった絵本から読み物まで、内容を読んだりしながらご紹介していきます。そして、オススメの一曲も。お気軽に聞いていただけたら嬉しいです。
毎週月曜日の9:30から15分間。木曜日の14:00と土曜日の17:00に再放送があります。

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