「本屋のあかり」紹介本『バレエをおどりたかった馬』
『バレエをおどりたかった馬』H・ストルテンベルグ作 菱木晃子訳 さとうあや絵 福音館書店 1320円
読んでいてクスッと笑えて、優しい気持ちになれる大人にもおすすめの幼年童話をご紹介します。私、こういうお話、大好きです。
このお話は、田舎で、ぶたとめんどりとひつじと一緒に暮らしていた馬が旅のバレエ団に出会うことでどうしても自分がバレエを踊りたくなり、田舎を飛び出し大きな町でバレエを習うというお話です。やっとこさやってきた町で馬はバレエ学校を探し始めます。・・・・・・・・
そして、元オーケストラの楽団員だったというグレーネさんという親切なおばあさんが、住むお部屋を貸してくれて、なんとか新しい生活も軌道に乗り始めました。・・・・・・
そんなこんなでバレエ学校を非常に優秀な成績で卒業した馬は就職先を探しますがなかなか雇ってはもらえません。そんな時、田舎にいるぶたとめんどりとひつじから電話がかかってきました。「ところで、いつ帰ってくるの?」と。馬は答えました。「・・・きょう!」そして馬はグレーネさんたちを引き連れて田舎へと帰って行きました。ぶたとめんどりとひつじに再開した馬は、さっそくバレエを披露することになりました。・・・・・・・・・・
せっかく習ったバレエでお金儲けをするのではなく最終的には田舎で親しい友人たちの前で幸せそうに踊り、それを観た友人たちが「なんと美しい!馬くんがバレエをならいたいと言ったわけがわかったわ。」と感じてくれるという物語の終わり方が素晴らしいなと思いました。
本屋のあかり(Akari Tsuzuki)
みなさん、こんにちは。絵本と童話本の家 續木あかりです。
この番組は、毎回私が気になった絵本から読み物まで、内容を読んだりしながらご紹介していきます。そして、オススメの一曲も。お気軽に聞いていただけたら嬉しいです。
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